離婚協議書の書き方と文例

●離婚協議書の書き方

離婚協議書の書き方といっても、特に難しい事は何もありません。紙も何でもいいですし、縦書き横書きのどちらでもかまいません。ここでは、離婚協議書を書く前に決めておく事とその他のポイントを紹介します。

 


離婚協議書を書く前に決めておく事

1.当たり前の事ですが、話し合いにより離婚する事に合意
2.未成年の子供がいる場合は、子供の親権者、監護権者
3.子供の養育費
4.子供への面接交渉権
5.離婚の際の慰謝料
6.離婚の際の財産分与

最低限、以上の事を決めてその内容を紙に記載します。タイトルは離婚協議書とするのが良いでしょう。

離 婚 協 議 書

夫山田太郎(以下、甲という)と妻山田花子(以下、乙という)は離婚について協議した結果、以下のとおり合意した。

第一条 甲と乙は協議離婚することに合意し、離婚届に各自署名押印した。

第二条 甲乙間の未成年の子山田次郎(平成○年○月○日生まれ、以下、丙という)の親権者及び監護権者を乙と定る。

第三条 甲は乙に対し、丙の養育費として平成△年△月△から丙が二十歳に達する日の属する月まで、毎月○円ずつ、毎月末日に限り乙の指定する金融機関の丙名義の口座に振り込み送金して支払う。

上記養育費は、物価の変動その他事情の変更に応じて、甲乙協議のうえ増減できるものとする。

第四条 乙は甲対し、甲が一ヶ月に一度丙と面接交渉することを認容する。面接交渉の日時、場所、方法については、丙の福祉を害することがないように甲乙協議のうえ決定する。

第五条 甲は乙に対し、

(1)財産分与として、甲所有名義の下記不動産を譲渡し、△年△月までに、乙のために財産分与を原因とする所有権移転登記手続をする

(2)慰謝料として、金〇〇万円を支払う。支払期限は◇年◇月日限りとする。

第六条 甲と乙は、本協議書に定めた以外にはお互い相手方に対して何らの請求をしないことを相互に確約した。

 

本離婚協議書の成立を証するため本書二通を作成し、甲乙各自署名押印の上

各自一通を保管する。

平成○年○月○日

 

住所 福岡県○○市○○町1丁目1番1号

氏名 山田太郎     印

 

住所 熊本県○○市○○町2丁目2番

氏名 山田花子     印

※注意!
ここの文例をそのまま使用しても、養育費の支払いが止まった時に強制執行はできません。

強制執行が必要な場合は、公正証書にする必要があります。

公正証書に関する詳しい説明はこちらのページをご覧ください。