離婚の際の慰謝料

●離婚の際の慰謝料

慰謝料とは離婚の原因を作った方が、精神的苦痛などを受けた側に支払う金銭的賠償の事をいいます。

「浮気」や「暴力」など、夫婦の一方に明らかに責任がある場合などに慰謝料を請求できます。
しかし、夫婦の問題というのは難しいもので、もし夫の「浮気」が離婚原因だったとしても、
普段、妻が全く相手をしてくれないから浮気をしたんだ。浮気の原因は妻にあるんだ
などと反論される事もあります。
そういった場合は過失相殺で、ある程度慰謝料が減額されるようです。

慰謝料の金額は夫婦の話し合いで決めるのが基本ですが、まとまらない場合は調停、それでもまとまらなければ裁判となります。

その際、慰謝料を決める時に考慮される点は、「離婚原因」「精神的苦痛の程度」「年齢」「支払う側の経済力」などがあります。

気になるその金額ですが、司法統計調査によると200万円〜300万円というのが最も多いようです。
しかし驚く事に、慰謝料無しというのが全体の30%を越えています。
相手に支払能力が無い場合もあるようですが、分かれる際に早く別れたいがために慰謝料を放棄する例が多いためだと考えられます。

離婚後の生活はとても困難です。
離婚の時は感情的にならず、冷静に話し合い、もらえるべきお金はしっかりともらっておく事が大切です。もちろん、その時の約束事は離婚協議書として残しておけば、未払いにも対応する事ができます。

詳しくは離婚協議書を作るメリットを参照してください。

慰謝料の額の分布図